生理痛の治療について、東洋医学からの視点と婦人科疾患の口コミ

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生理痛腸が動かなくなるコカンセツ 40代・女性

婦人科系の症状は出なくなりました。肩については現在治療中ですが、コカンセツは1度の治療ですごく良くなりました。

※得られる結果には個人差があります

院長より

普段より、スポーツジムで加圧トレーニングや、ボレーボールを趣味にされている方です。

婦人科疾患に関しては、生理痛がひどく仕事を休んだり、早退する位との事。

腸が動かないと訴えられていましたが、生理の時以外でもなるとの事。

肩に関しては、バレーなどでオーバーユース(使い過ぎ)の為、腱板の炎症があると思われ、精密検査を促しました。

股関節に関しては、内外旋の差が大きく、さらに加重がかかり過ぎていたのが原因と思われます。

鍼灸にて施術、生理痛や、腸の状態は安定していますが、運動器系は使い過ぎると痛みが多くなるので継続治療中。

生理痛の施術なら

杉並荻窪あんさんぶる整体鍼灸院(鍼灸整体)


生理のメカニズムについて

生理は視床下部ー下垂体ー卵巣系にかかわる多因子による内分泌調節機構および子宮内膜の周期的変化により発来し,正常な流出路を経て生理と認識される.これらの各部位の障害により生理異常が生じる。

生理異常には

  • ①無生理
  • ②生理周期の異常
  • ③生理の持続日数の異常および量の異常
  • ④初経に関する異常
  • ⑤閉経に関する異常
  • ⑥生理随伴症状の異常

がある。

A・生理で注意を要するもの

〔症状〕

  • ①不正性器出血を伴う場合,あるいは過多生理,過長生理などを伴う場合(子宮の腫傷など)
  • ②帯下を伴う場合(感染症など)
  • ③生理痛が漸次増強する場合(子宮内膜症など)

治療の適応となるもの

生理随伴症状の異常が適応となるが,稀発生理,続発性無生理なども鍼灸治療の対象となる。

A)生理随伴症状の異常(生理前緊張症,生理困難症)

生理開始の数日前から始まる精神的,身体的症状で生理とともに減退,消失するものを生理前緊張症という。
生理に伴う下腹部不快感,下腹部痛,腰痛が治療を要するほど強い場合を生理困難症という。器質的疾患を認めない原発性生理困難症が鍼灸治療の適応となる。
〔病態〕
生理前緊張症は内分泌系機能の異常が関係していると考えられているが,生理前緊張症の婦人には神経症的性格が多いことも知られている。生理困難症の疼痛は子宮収縮により生じると考えられている。

〔症状〕
生理前緊張症では乳房緊満,悪心,喝吐,下腹部膨満,頭痛,めまい,耳鳴,全身倦怠,不安,いらいらなど症状は多彩である.
生理困難症は痙攣性の下腹部痛が背部や大腿へ放散し,消化器症状,精神神経症状などを伴うこともある。これらの症状は生理開始の数時間前から開始時に始まり,数時間から数日持続する。

鍼灸治療方針

自律神経系,内分泌系の機能を調整し,諸症状を改善・予防する.下腹部,腰部・仙骨部などで圧痛,硬結などの反応がみられる経穴,反応点に施誠,施灸する.
〔処方例〕
腹部:関元
腰部:腎兪,次髎
下肢:三陰交

(2)東洋医学的な生理の考え方

生理異常には,生理周期の異常,経血量の異常,生理持続期間の異常,生理随伴症状の異常などがある.東洋医学ではこれらの中で,特に生理周期の異常を主にしながらその他の異常を関連させ病態を把握する.

さらに経血量の異常だけでなく,経血の色や質(性状)の変化にも注意を払っている.これら全体の症状,所見を総合分析することにより,病態の虚実寒熱を明確にし個々に対処するとよい.

生理周期の異常については,生理周期が異常に短縮するものを経早あるいは生理先期といい,生理周期が異常に長くなるものを経遅あるいは生理後期という.また生理周期が不定期なものを経乱という.

I.経早

A .分類

①実熱による経早

平素から陽盛体質の人は,体内に熱が生じやすい.また辛いものなどの偏食により内熱が生じる者もいる.この熱が血分に影響すると経早が起こる.

②鬱熱による経早

情志の抑鬱により肝鬱となり,それが改善されないと熱化または火化する.この火熱が血分に影響すると経早が起こる.

③虚熱による経早

慢性疾患などにより陰虚となり,そのために虚熱が生じて血分に影響すると経早が起こる.

④気虚による経早

飲食不節や労倦などにより脾を損傷し,そのために脾の統血機能が低下すると経早が起こる.

経早の鑑別

主として生理周期の具体的な時間,経量,経色,経質および全身状況,舌脈所見により寒熱虚実の鑑別を行なう.さらに随伴症状,舌脈所見により関係する臓腑の病態を推定する.

  • ①②は実証であり
  • ③④は虚証である
  • ①②③は熱による経早である

ただし③は虚熱による.④には熱による症状,所見は現れない.

随伴症状の特徴としては①は実熱による心煩,口乾,便秘などを伴いやすく,②は肝鬱による乳房・胸脇部・小腹部の脹痛,いらいらする,怒りっぽいなどを伴いやすい.

また③は五心煩熱,盗汗などを伴いやすく,④は気虚による倦怠感,息切れ,心悸または腹部の下垂感などを伴いやすい.さらに脈象により虚実の確認を行なう.


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