当帰芍薬散で効果が出る人出ない人の差は?漢方医に学んだ鍼灸師が比較

当帰芍薬散漢方薬

院される患者さん層は40代の女性が多く、腰痛や肩こりがよくなってくると決まって聞かれることがあります。それは、「はりきゅうでシミやニキビがよくなりませんか?」

結論からいうと可能です。

  • ニキビには、はりきゅうの効果が高く
  • シミ(肝斑)は漢方のほうが期待できます

シミ専用の漢方薬ではありませんが、効果が期待できる漢方薬が、今回紹介する「当帰芍薬散」です。

この「当帰芍薬散」は女性にうれしい効果がどっさり配合されており、婦人科疾患で処方されることが多い漢方薬です。しかし、飲んで症状が悪化したり、別の症状で悩んだり、副作用っぽいことで苦しむかたも一定数います。

それはなぜでしょうか? 東洋医学的な診断「証:しょう」にあっていない可能性が高いです。

今回は、当帰芍薬散のもつシミやニキビ、むくみや婦人科疾患への効果や、副作用。飲んで効果がある人・ない人のチェックリストをご紹介します。

※ツムラの23番が当帰芍薬散です。

当帰芍薬散の効果

古くからある当帰芍薬散ですが、現代ではどのような効果があるのでしょうか?

「ツムラ医療用漢方製剤」というハンドブックによると、

貧血、倦怠感、更年期障害(頭重、頭痛、めまい、肩こりなど)、月経不順、月経困難、不妊症、動悸、慢性腎炎、妊娠中の諸病(浮腫、習慣性流産、痔、腹痛)、脚気、半身不随、心臓弁膜症

なんかわかったようなわからないような……あなたも含めて、多くのかたが悩む症状を中心にもう少しわかりやすく説明します。

むくみへの効果

当帰芍薬散の構成生薬でみると、東洋医学でいう

  • 「血」を補って(補血)
  • 「水」を動かす(利水)

効果があります。

この利水作用が、あなたの悩み「むくみ」にアプローチしてくれます。

漢方薬には、むくみに効果的な漢方薬がたくさんあります。もし、あなたが水太りタイプでむくみに悩んでいるなら防已黄耆湯のほうがいいかもしれません。

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コラム:むくみが悩みで服用している人へ、ヨクイニンについて

生薬でむくみを除去するのに有名なものがヨクイニン※です。むくみ以外にもイボ取り、美白効果、シミ対策に効果が期待できます。

※ハトムギのことです。

副作用の少ない生薬のひとつですが、体力充実しているタイプに向いていると考えられています。体質にあわないのに飲んでいると、下痢や便秘をおこす場合があります。

妊活への効果

当帰芍薬散は女性のためにあるような漢方薬です。(もちろん男性も使用します)

当帰芍薬散の効能として、不妊症や月経不順がふくまれています。

冷え症や生理不順だとなかなか希望どおりにいかないことが多いです。そして、冷え症、生理不順改善のために当帰芍薬散を飲まれているかたが一般的になってきました。

しかし、知り合いの先生の話によると、「出産希望年齢の高齢化によって、だんだん当帰芍薬散だけでは効果が出ない」とのことです。

さらに、

  • 両親からの「孫まだ?」プレッシャー
  • 妊活に真剣に取り組まない夫へのイライラ
  • 仕事と主婦業の両立

精神的な緊張が「気」の流れを悪くしています。このような場合、「加味逍遙散:かみしょうようさん」という漢方がファーストチョイスでしょう。

妊娠しやすい体とは

東洋医学的には、妊娠しやすい基準として、お腹の状態を診ます。

  • つきたて餅のようにふんわりやわらかく温かい

こういうお腹がよいです。

逆に、よくないお腹が

  • さわると硬く、ヒンヤリ冷たく、おすと痛がる
  • やわらかいが(とくにへその縦ラインと下腹部)が冷たく充実感がない

とにかく冷えが大敵です。

妊娠しやすい体かどうか、まずお腹をチェックしてみましょう。

ニキビへの効果

大人ニキビに関して書きますが、ホルモンバランスが乱れると大人ニキビが出やすくなります。東洋医学では、気・血・水の過不足でいろいろな病気や症状が出ると考えています。

ニキビが出やすい人は塗り薬だけでは根本的に治らないです。こんなとき当帰芍薬散が活躍してくれます。

ただし、「証」にあっていないと効果がありません。

「証」についてくわしく知る

当帰芍薬散以外の漢方薬を体質別にならべると、

  • イライラ多く、肩こり頭痛、便秘がち

→加味逍遙散:かみしょうようさん

  • PMS(生理前のイライラ、肩こり)、のぼせやすい、赤ら顔になりやすい

→桂枝茯苓丸:けいしぶくりょうがん

  • 顔がオイリー肌、慢性鼻炎、手汗や足汗が多い、皮膚が浅黒い

→荊芥連翹湯:けいがいれんぎょうとう

  • おでこに赤ニキビができやすい、脂性肌、目が充血しやすく、のどが乾く

→清上防風湯:せいじょうぼうふうとう

  • 顔のニキビだけでなく、お尻ニキビ、背中ニキビが多く痛みあったり、皮膚に熱があったりする

→十味敗毒湯:じゅうみはいどくとう 

次は、「シミへの効果」について解説しています。

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