産後2か月でぎっくり腰に!2週間寝たきり状態を鍼灸治療で改善した1症例

30代
性別:女性
スポーツ:ラクロス
最初はどのような症状がありましたか?
腰痛(2週間近く寝たきり)

上記の症状はどのように良くなってきましたか?
歩けるようになり腰の痛みもなくなりました。

同じような症状で悩んでいる患者さんへのアドバイスやメッセージがあれば教えてください
何件か病院に行きましたか、こちらにお世話になってすぐよくなりました。自宅でのケアのアドバイスも本当にありがたいです。

産後ぎっくり腰になり、往診を依頼された女性の患者さん

出産前はラクロスの日本代表も経験しており、筋力や体力には自信があったと思いますが、お産がいかに大変かわかる症例です。

6月に出産
7月中旬ごろから、腰がやばい感じがあり、7月下旬ごろからラクロスでお世話になっていたトレーナーに針をしてもらっていたそうです。

ぎっくり腰になったキッカケは、赤ちゃんの抱っこで腰に異常を感じた。次の日は何とか歩行はできたものの、トイレに行ったあと全く立てなくなり寝たきり状態。

第一子出産で、里帰り中だったので、赤ちゃんはお母さんがみてくれていました。
自転車で10分くらいの距離だったので、往診で鍼治療をおこないました。

産後のぎっくり腰、東洋医学的な診断

脈:沈・弦、右尺(ー)
舌:白苔、紅舌、振戦あり

※数日前から左乳腺炎になっている。

産後のぎっくり腰、運動解剖学的な診断

 

通常は立った姿勢or座った姿勢で身体のバランスを確認しますが、起き上がれないため首の動きや筋緊張で確認。左に傾き右にねじれた状態。

※過去に腰椎椎間板ヘルニアの既往歴あり。

初回の鍼治療
委中、大椎、左股関節調整、左小野寺臀部点(火針)、左陽陵泉、右太谿、左太谿
座位で左力鍼穴に運動針

左右起立筋にテーピング
左右耳ツボ、腰部に置鍼

筋力が他の女性よりある分、無理ができていたようです。その変わり、ぎっくり腰などの症状が出てくるとかなり激しく痛むようになります。
とくに産後は、お産のためホルモンの影響で関節がゆるくなるため骨盤への負担もかなりあったと思います。

鍼治療の場合、鎮痛を可能にします。だから、原因を取らずに痛む箇所だけすると無理をしたり、原因の部分が余計に悪化したりします。
トレーナーの針は、痛む箇所だけだったようです。

ぎっくり腰の鍼治療の目的として今回は、

  • 鎮痛:火針、耳ツボ
  • バランス調整:
  • 原因の除去:陽陵泉、太谿
  • 予防のテーピング

をおこないました。相当悪いので、次の日も治療。

2回目 次の日
だいぶいい!お尻の横と坐骨付近が痛い

だいぶ痛む箇所が明確になってきました。

2回目のぎっくり腰の鍼治療
大椎、右陽陵泉、左崑崙、左天枢、左太谿
仰臥位で左委中

3回目、4回目と毎日往診
ぎっくり腰の調子はかなりよくなってきて、朝起きたときの腰が痛いというのもないとのこと。
5回目は10日後に治療院まで来ていただき確認。4回目の次からは抱っこしたり、動いたりもできた。

その後もしばらく1週間から10日の間隔で、来院して腰痛や寝違えなどの症状に対応しました。

現在、数年経っていますが、数ヶ月に一度肩こりや首の痛みで来院されています。

あんさんぶる治療院には、腰痛改善ため荻窪界隈から来院されています。腰痛に関するくわしい説明はこちらをクリック

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