眼精疲労

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とんでもなく頑固な便秘、水が溜まって痛む膝、慢性的な首・肩の凝り、日常的な身体の倦怠感、両手のバネ指、岩盤のようになった足裏の魚の目、視力低下、しょぼつく目、天使の羽のように出っ張ってしまった右肩胛骨

60代・女性 鍼を愛する人

西洋医学の世界では「加齢による」と一言で片付けられてしまい、症状の回復等無理であろうと思われた。

ところが回復不可能と諦めていた数々の症状が古田鍼に出会いどれもこれも見事に解消していったのにはビックリ!

膝は3回の治療で元通りに、0.9まで落ちた視力は1年後には1.5に戻り、生涯続くと思われた便秘との戦い、今ではあんなに世話になった便秘薬よサヨーナラ状態でまるで夢のよう、魚の目もどんどん小さくなり出張った肩胛骨は徐々に元の位置へ戻っている最中、指の屈伸も滑らかになり夢が現実となった思いで超しあわせ!

症状に合わせて鍼灸・整体・マッサージを折り混ぜての院長の治療は優れた技とお人柄が反映されたていねいで誠意あるものです。

これからもず~っとお世話になります

※得られる結果には個人差があります

院長より

かなり身体の歪みが強く、それにより色々な症状が出ている典型的な状態でした。

まず、前後差を出来るだけなくすように鍼灸にて施術、陰経の流れを良くしていきました。それにより、便秘・眼の症状が落ち着いていったと思います。

膝に関しては、半月板損傷がございますが、アライメントを整え、過度な使用を控えてもらったのが良い結果に繋がりました。

ばね指に関しても、お灸と鍼を行い症状消失。

魚の目は火鍼にて治癒。

肩こりや腰痛などは仕事による疲れが溜まる為、継続にて治療中。

眼の疲れは

杉並荻窪あんさんぶる整体鍼灸院(鍼灸整体)


 

(1)眼精疲労の現代医学的な考え方

眼精疲労とは、視作業を続けることにより容易に眼が疲れ,視力減退・複視・眼痛・頭痛などを訴え,時には悪心・嘔吐をも起こすような状態をいう.
健常者でも近見作業の程度,持続時間,環境により眼の疲れを起こし得るが,健常者では疲労しない程度の眼の使用でも眼が疲れるものを病的とする.しかし,最近では過度の視作業(VDT作業など)による眼精疲労を訴える患者が増えてきている.
A,注意を要するもの
〔症状〕

①初期にはしばしば眼精疲労を訴えるが,しだいに進行の緩徐な視力障害や視野の狭窄が生じる.(原発開放隅角緑内障)

②眼精疲労・異物感・掻痒感などの自覚症状を根強く訴え,特に夕方になると強く感じることが多い.(慢性結膜炎)
③遠近の視作業の別なく生じ,特に起床時から午前中に苦しく,昼から夕方は楽であると訴えることが多い.(うつ病,ヒステリーなどの神経性)
〔所見〕
慢性結膜炎では一般に起床時に眼脂を訴え,結膜には充血をみるが,時にほとんど結膜所見を欠くことがある.
B・適応となるもの
健常者の調節機能低下による眼精疲労が適応となるが,下記の疾患に対症的に治療して,眼精疲労症状の改善が期待できることがある.
①特に夕方になると強く感じる(低血圧症,更年期障害などによる全身疲労性眼精疲労)
②疲れると物が二重にみえる
③疲れるとぼやけてみえる(乱視,遠視などの調節性眼精疲労)
A)健常者の調節機能低下による眼精疲労
〔病態〕
近業の程度・持続時間・環境の過酷な条件下での視作業(VDT作業など)での毛様体筋の疲労などによる眼の調節機能低下から眼精疲労が生じる.
〔症状〕
疲れると物がぼやけてみえ,近距離視力の減退を訴えることが多い.
また,眼痛や前頭部の圧迫感が生じ,ひどくなると悪心・幅吐を起こすことがある.

〔所見〕
疲労時には調節機能の異常や屈折異常(視力低下)がみられる.眼位,視野,眼圧の異常はみられない.
〔治療方針〕
眼の毛様帯筋や調節機能の疲労の改善を目的に,眼の周囲および後頚部の筋緊張,圧痛,硬結などの反応がみられる経穴,反応点に施鍛,施灸する.
[処方例]
顔面部:攅竹
後頚部:風池

(2)眼精疲労の東洋医学的な考え方

目を連続的に使用すると疲労しやすく,眼球の脹痛,視力低下,めまい,頭痛,羞明,目を閉じて痛いなどの症状が現れるものを眼精疲労という.普通は十分に休息をとれば回復する.これは東洋医学の「肝労」(五労の1つ)に相当すると考えられる.
A ・ 分 類
眼精疲労が起こりやすいものとしては次のものがある.目の使いすぎによるものは,目への精血の供給が間に合わないためである.もともと精血が不足している者は,いっそう眼精疲労が起こりやすい

 

眼精疲労に対する鍼灸療法

①肝血虚による眼精疲労・・・…肝は目に開竅しており,肝血は目を栄養している.肝血虚になると目を充分に栄養できなくなるので眼精疲労が起こりやすくなる.
②肝腎陰虚による眼精疲労……遠視,近視,老視および平素から身体が弱い者が,目を使いすぎて気血を消耗すると眼精疲労が起こる.これは肝腎の精血が不足していて,目を充分に栄養できないためである.
B ・ 鑑別
①,②はともに虚証である.血と精は「同源」といわれており,血の不足は精の不足をひき起こしやすい.①が進行すると②に発展する.
C・主な病証
A)肝血虚,肝腎陰虚による眼精疲労
〔病態〕
目を使いすぎて精血を消耗したり,もともと精血が不足しているために目への供給が充分でないと眼精疲労,目の乾き,目がかすむ,視力低下などの症状が現れる.肝は筋を主っているが,血が不足しうまく筋を栄養できないと,手足のしびれ,ふるえ,拘急などが起こる.
〔症状・所見〕

①主要症状……眼精疲労,目の乾き,目がかすむ,視力低下,目の脹痛
②舌脈所見……舌質淡、舌苔薄、脈細
③随伴症状……めまい,耳鳴り,健忘,胸脇苦満,手足のしびれ,ふるえ,拘急
〔治療方針〕
精血の不足を補い,また局所の経絡気血の循環を改善する.主として足少陰,足厥陰経穴を取穴し,鍼にて補法を施す.局所には軽刺激を与える.
〔処方例〕
太谿,太衝,三陰交,攅竹,風池