オスグッド|治し方から予防まで

も中学1年のときに悩まされたオスグッド。

正式名称はオスグッド・シュラッター病とよばれ、膝の下あたりの骨が飛び出して痛みます。

小学生でも痛くなり、悩んでいる子供が増えました。

膝の下が痛くなれば、まず病院でレントゲン撮影。早くわかればそのぶん競技への復活も早くできます。もし、ほっておくと競技ができないどころか、大人になっても痛みで苦労するかもしれません。

今回は、成長期の男子に多い、オスグッドについて原因から予防法、治療法やその他の膝障害までお伝えします。

オスグッドとは

正式名称はオスグッド・シュラッター病

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ふたりの医師の名前から名付けられています。

  • ロバート・ベイリー・オスグッド(1873 - 1956)
  • カール・シュラッター(1864 - 1934)

別々の論文で成長期の膝の痛みに関して発表していたので、オスグッド・シュラッター病(症候群)とよばれるようになっています。

出典:wikipedia

  • 成長期によくおこる膝の障害。
  • 小学校高学年から高校生くらいに多い
  • スポーツをする男子に多い
  • 膝の下あたりが痛く、正座やジャンプして着地するとズキッと痛い
  • 曲げ伸ばしがズキンと痛い

上記のような症状があれば、オスグッドの可能性が高いです。

オスグッドの症状

オスグッド・シュラッター病 引用

画像引用:読売新聞の医療・健康・介護サイト「ヨミドクター」

膝の下を脛骨粗面(けいこつそめん)とよびます。※イラストだと膝蓋腱の付着部

オスグッドは見た目の特徴として、脛骨粗面が出っ張ってきて、押すと痛みを感じます。

残念ながら出っ張った骨は大人になっても残ります。(痛みはありません)

オスグッドの場合、膝の下が痛みます。最初は、スポーツ中やスポーツが終わったあとだけの痛みが、だんだん悪化してくると日常生活でも痛くなります。

  • バレーやバスケットなどのジャンプ動作
  • サッカーなどのストップアンドゴー、ダッシュ、キック動作

オスグッドの特徴的な症状は、膝下の熱感や腫れ、痛みがある。片足だけだったり、両足だったりします。

出典:日本整形外科学会

オスグッドの原因

整形外科にいくと、レントゲン撮影して、「あぁ成長痛だね。部活動は休んで」と言われるかもしれません。

しかし、正確にはオスグッドは成長痛ではありません。 

1.幼少期(2~6歳)の子供が日中遊びすぎて夜に痛みを訴える

表現力が未熟な子供が疲労感を「痛み」として伝えてくる

2.成長期におこりやすい骨端軟骨障害(こったんなんこつしょうがい)

ひざや、かかとなどが痛くなるもの

オスグッドの場合、2の成長期におこりやすい骨端軟骨障害です。

骨端軟骨とは?

骨が成長する部分。骨のはしっこにあり、骨端軟骨がグングン伸びて身長を高くしていきます。骨端軟骨部分には、骨端線とよばれる線があり、レントゲン撮影で映ります。骨端線がなくなっていると身長の伸びが止まります。

  • 骨端軟骨の影響でスポーツをする10歳くらいから15歳くらいまでに膝の痛みが出てきます。
  • オスグッドは、骨の成長に太ももの筋肉(大腿四頭筋:だいたいしとうきん)が追いついていかないことが原因です。

大腿四頭筋はほとんどが骨盤あたりに着いており、膝のお皿(膝蓋骨:しつがいこつ)を経由して、膝の下(脛骨粗面:けいこつそめん)に着きます。動きとして、膝を伸ばすはたらきがあります。

大腿四頭筋

画像引用:クリニカルマッサージ 医道の日本社 P299

スポーツによって、ジャンプやダッシュをくり返すと、だんだん大腿四頭筋に疲れがたまり、じゅうなん性が低下します。その結果、脛骨粗面にある脛骨結節(けいこつけっせつ)を引っ張る力が強くなり、骨の成長軟骨部分に影響して、はく離することでオスグッドになってしまいます。

※大人でも大腿四頭筋には、使いすぎて疲れがたまります。当然じゅうなん性も低下します。しかし、子供と違って痛まないのは、骨の成長が止まっているので骨が出っ張ることもありません。

日本リハビリテーション医学会専門医の林 光俊先生は、

脛骨粗面部は1.5×2.0くらいの大きさしかないため、大腿四頭筋の牽引力によって骨端核の発育が阻害され、剥がれやすく弱い構造

構造的に痛みが出やすいと伝えています。

引用:サポーターのZAMST

次は、「オスグッドかどうか自分で調べる方法」を紹介します。

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